墓石をキレイにするというと最近流行りの「クリーニング」を思い浮かべられる方は多いと思います。
確かに最近は機械も洗剤も良くなり、当店でもお客さまから大変ご好評いただいておりますが、もう一つ、石を徹底的に美しくする昔からの方法があることもお伝えしたいのです。
それは「磨き直し」。工場で研磨機にかけ、表面を磨く方法です。今ある墓石をキレイにして引き続き使うことで、クリーニングよりは費用がかかるものの、新墓石購入に比べれば費用を抑えて、墓所を美しくすることができます。
本日ご紹介いたしますのは、お墓の基礎に手を入れ、墓碑を新設するリフォームと同時に、本小松石で建てられた墓石をキレイにされたいというIさまのケースです。
こちらの石塔は、昭和51年に建てられた本小松石。
特徴的な色の変化があり、味がでていましたが、今回はすべて磨き直しをすることになりました。
合わせて、戒名を彫れるように同じ色目の本小松石で墓誌を制作します。
ここからは工事の模様をお届けします。
一旦、墓石は磨き直しのため工場へ運び、古い基礎は取り払って、納骨室一体型の新しい基礎をつくります。
石組をしていきます。石材をつなぐコーナーには3方向ダブル仕様の特製ステンレス金具を施し、補強しています。
墓所の土台部分が完成しました。
本小松石の墓石は工場で「磨き直し」を行い、見違えるほどツヤや質感が蘇りました。
その場で洗浄する「クリーニング」より、時間もご予算もかかりますが、効果は絶大ですね。
すっかりキレイになった墓石を組み上げて完成です。