茨城県常総市 Mさまのお墓の施工例
伊達冠石(だてかんむりいし)を使ったお墓です。お墓ができるまでをご紹介します。
墓石:当社オリジナルデザイン
石材:竿石 伊達冠石(宮城県) 外柵 ロイヤルブラウン(インド産)
広さ:間口 2.7m 奥行 3.3m 面積 約9㎡
装飾品や加工など:切出水鉢(花立・香炉一体型)・墓誌・ベンチ
(ご依頼から完成までの期間:6か月)
Mさまのお墓ができるまで
ご要望
- 初めての事なので…お墓のことがわからない。
- とりあえず提案して欲しい。
ご提案 ~お墓のプラン~
M様から具体的なご希望がありませんでしたので…
まずは、最近とても人気のあるデザイン墓石の洋型と、伝統的な和型の二つのデザインで
それぞれに使っている石や模様が違うもの、6パターンをご提案させて頂きました。
M様は、最近人気のある 『洋型が良い!』 ということで…
洋型に絞って、洋型でもタイプの違う3パターンを提案させて頂きました。
上から…
①洋型デザイン墓石
②自然石の形を生かしたもの
③伊達冠石の墓石
自然石の風合いが気に入った!ということで
伊達冠石を使ったものを検討することになりました。
この、伊達冠石は溶岩が固まったものです。
一般的な溶岩と違い、比較的にゆっくりと冷却されたためか不規則的に割れた岩脈から
丸みのあるものや、動きのあるもの、あるいは直線的なものなど様々な形状となって産出します。
昔は、きれいな形に切って使っていたようですが…
最近は、自然の形を生かしてそのまま使うのが人気です。
誰ともかぶらない、素敵なお墓が出来ますね!!!
M様のご希望は、自然の形を生かしてほしい! との事でしたので…
早速、産出場所の宮城県丸森町へ!
工場の前には、すぐにでも使える磨かれた伊達冠石がたくさん並んでいました。
本当にたくさんの中から、M様におすすめしたい石をプロの目線で一生懸命に選ばせて頂きました!
選んだ石は6個!
中でも、一番の掘り出し物は↑これです!!!!
(M様に見て頂くのが楽しみです(#^.^#)!)
石も決まって、M様に現地で見て頂く事になっていましたが…
残念なことに、磨きの途中で石に傷があることが分かってしまいました (>_<)
こうなると、この石では難しくなってしまいます。
誰が悪いわけでもありません。自然のものですから…
切ってみないと誰にもわからないのですね(+_+)
この石とは縁が無かったんだと思います。
せっかく、現地に行くことになっていたので…
どうせなら、M様ご家族で実際に見てもらって決めてもらおう!!!
ということになりました。
気になる石があったら、重機で下してもらいじっくり品定めです (◎o◎)!!!
石とのお見合いですね (^^)
奥様も石探しに奮闘中です。
子供に戻ったみたいで楽しそうです (*^^)v
こんなにたくさんの中から選ばれた石は幸せですね。
そうして決まった石がこちらです (^.^)/~~~
M様のお墓の立地は、高台の見晴らしが良いところにあります。
高台なので、この石を設置するときに使用出来るクレーンの関係で重量が限られてしまいます。
この石は、ここにあるととても小さく見えますが…
作業場に運んでくるととても大きいです。
クレーンの重量制限の中で選んだ中で…
これなら設置可能でしょう!!! とOKが出て一安心です。
伊達冠石を目立てさせるために…
周りの外柵などは、シンプルにデザインさせて頂きました。
(M様のご希望で、ベンチも組み込みました。)
このデザインだと、伊達冠石が目立って素敵ですね (#^.^#)
M様が『実際に出来上がると、周りとの調和がどうなるのか?』と気にされていましたので…
周りに既存するお墓や環境を再現して、実際に出来上がった感じを
見て頂きました。
(最近は…出来上がった時の周りとの調和を気にされるお客さまがたくさんいらっしゃいます。
周りの既存のお墓や環境を再現することで、出来上がりの調和をイメージ出来ますので
好評いただいております。)
こちらは、実際にお骨がどのように納められるかを見て頂いたものです。
2段になっていますので、広々としています (^○^)
最後に、実際の場所の写真と合成させて頂いて…
最終確認です (^^♪
実際の出来上がりが楽しみです!
施工の様子
M様のお墓の敷地です。
高台で、とても見晴らしが良いです (#^.^#)
後ろの擁壁が古い石垣なので…
今回の施工に合わせて新しく作り直すことにしました。
古い石垣は、きれいに取り壊します。
擁壁の鉄筋を組んだところです。
これだけ組んでいれば長くお使いいただけます。
擁壁のコンクリートを流し入れて固まりました。
土を戻し入れて砕石を入れて基礎工事をしているところです。
枠を組んで、鉄筋を組んだところです。
コンクリートを流し入れ、十分な強度が出るまで待ちます。
コーナー金具で補強していきます。
山崎石材店では、より強度の出る3方向ダブル仕様の金具を
標準で使用しています。
外柵が組上がったので、伊達冠石をいよいよ設置ですが…
設置場所がずれないように、目印を付けます。
(一回できれいに載りますように (>_<)!!!)
クレーンで慎重に持ち上げます。
接着剤を使って固定して、地震などの揺れに備えます。
無事にクレーンで設置することが出来ました。
職人さんの連携プレーですね (#^.^#)
お墓の完成
お墓の専門家からひとこと
伊達冠石は、とても存在感のある石です。
外柵はシンプルにして、伊達冠石の良さが引き立つように心がけました。
伊達冠石は建てたばかりは、濃いグレーですが…
約7年かけて赤褐色へと変化していきます。
7年かけて完成するのです。