今回からは、半月屏風型のデザインの塔婆立と、桜の花びらのモチーフをあしらったカロート(納骨室)の扉とベンチが印象的な、T家のお墓づくりを3回に渡ってご紹介いたします。
【施工後】
墓石のデザインは本当に自由です。
しかしそうは言っても、最初からご自分の建てたいお墓のイメージを具体的に持っておられる方は意外と少ないもの。
多くの場合お墓づくりはご提案の場面で、お客さまに「どんなお墓がいいですか?」とお尋し、「そんなこと言われても……。うーん、どんなのがいいでしょうね?」と逆質問されてしまうところから始まります。
T様のケースでも、いろいろとお話させていただくうちにTさまらしいお墓のデザインがお互いに見えてきて、最終的に素敵なお墓を完成させることができました。
まずはお客さまにさまざまな資料や提案をお目にかけ、
「これはイメージに近いですか?」
「こちらとこちらだったら、どちらがお好きですか?」
というような会話を何度も繰り返します。
こうしてイメージを広げていくことで、お客さまらしいお墓とは何かということがだんだん浮かび上がってくるのです。