インド産の白御影石の定番が「アーバングレー」です。
インド南部カルナータカ州のムドゥガルという地域で産出します。
丁場(採石場)に行ったときには日が落ちかけていて、検品をしている間に暗くなってしまいましたが、非常に広大な採石場で、山を切り崩すというよりもむしろ地面を掘り下げている感じです。
世界中に流通している石材で、その経路によっていろいろな名前が付けられています。
日本ではアーバングレーという名前が一番有名ですが、印度ではMD5と呼ばれています。ムドゥガルの5番丁場という意味です。
ちなみに、ヨーロッパでは魚の鱗を意味するフィッシュベリー、中国ではGMKなどと呼ばれています。
余談ですが、1番や2番はどこ行ったのか、というと、石の丁場開発の過程では1番や2番ももちろんあるわけですが、品質や市場性などなどいろいろな問題があって、現在は産出していない、ということはよくあることです。
5番目の丁場が世界で受け入れられるほど大ヒットし、日本にはアーバングレーという名前で紹介されています。
アーバングレーのオーナーさんのお宅でカレーをごちそうになりました。
ここであんまりゆっくりしていたら、日が傾いてしまったというわけです。
こんなに広大な土地、下の岩盤はすべてアーバングレーです。
日本からここまで約3日かかります。
もちろん、仕入れた「アーバングレー」を使用して、数多くのお墓つくりを手がけています。
具体的な施工の様子も以下の3記事のようにブログ記事にしていますので、ご覧ください。